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2008年9月 2日 (火)

今年3回目の信州ダービー

2008年8月31日 長野県松本平広域公園総合球技場
第13回長野県サッカー選手権決勝(兼・天皇杯長野県予選)
AC長野パルセイロ 1-2 松本山雅FC

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今年3回目の「信州ダービー」となったこの対決。
まあ、北信越リーグや、全社予選での対戦では、「信州ダービー」でもいいのですが、この大会は「長野県サッカー選手権」であり、県内の大会であるから、正直どの試合でも「信州ダービー」なので、こう呼んでしまっていいのかなあ?という疑問も少々ありました(笑)

さて、今年の両者の対戦成績は長野の1勝1分(6/8@アルウィン0-0、8/17@福井2-1)であり、さらには来週の9月7日にも同じカードが組まれており(北信越リーグ最終節@南長野)両者にとって、なんともやりづらい状況の中で試合を迎えていた。

先日(8月17日)の対戦では両者とも、全社の本戦出場を決めていたこともあり、無理に戦う必要もなく、若干ペースダウンした内容となっていた。そして迎えたこの日の「天皇杯予選」だが、山雅とパルセイロは違う考え方に基づいて試合に挑んでいた。山雅は残された今シーズンの試合全てで、ベストメンバーを揃えて全力で挑む体制としていた。対するパルセイロはあきらかに「9月7日」を意識したメンバー構成で挑んできた。

 基本システムである3-4-3ではなく、4-4-2のシステムを採用し、要田などの主力はベンチスタートさせ、言い方は悪いが1.5軍でこの試合に挑んできた。しかし、この1.5軍で山雅に勝てないようでは、短期決戦となる全社や地域決勝を見据えた「ターンオーバー」は到底無理である。だからこそ、天皇杯という檜舞台の出場権を賭けた大事な試合に、このメンバーをぶつけてきたのであった。

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 実はこの試合を前にして、山雅はパルセイロ対策として3トップを想定した練習をこなし、この日もそれに対応するシステムで挑んできた。しかし、ふたを開けてみると、パルセイロは2トップで来ており、吉澤監督は完全に裏をかかれてしまったのである。だがそんな状況に対して、5番斉藤の臨機応変な対応により山雅は冷静さを取り戻すこととなる。

 両者とも攻守の切り替えが早く、「信州ダービー」にハズレなしということを改めて教えてくれる好ゲームが展開される。貞富から繰り出される長短折り合わせたパスからチャンスを作り出すパルセイロ。阿部、大西が頻繁に顔を出し左サイドからチャンスメークする山雅。両者の良さが出る中で、最初の決定機はパルセイロに訪れる。貞富、佐藤が立て続けに決定的な場面を作り出すも、GK原がまたもゴールの前に敢然と立ちふさがり、スーパーセーブを連発して得点を与えない。すると36分、柿本が落としたボールに竹内が反応。ペナルティの外からノートラップで豪快にミドルを放つと、鋭い弾道を描いてゴールに吸い込まれていくのだった。

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 吉澤監督の相手のシステム予想は外れてしまったが、パルセイロというチームの分析には余念が無く、ポゼッションはすれども、基本的にスロースターであることから、キープはされても絶対に慌てない。そして前半のうちに是が非でも先制点を奪って、後半戦を優位に進めようと選手に伝えていた。確かにポゼッションではパルセイロに負けていたが、ディフェンスラインとGKが集中を切らすことなく、無失点で乗り越えたことからチャンスは生まれていた。

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 後半に入ると、守って鋭いカウンターという意思統一がチーム全体に行き届いた山雅が優勢に試合を進める。パルセイロはなんとかこの状況を打開するために要田を投入して3トップに変更する。だが、中盤からのチェックがさらに鋭くなり、パルセイロは貞富、土橋の位置から効果的なボールが生まれなくなってしまう。そんなパルセイロにとってもどかしい時間が続く中で、64分に見事なカウンターアタックから山雅に追加点が生まれた。

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 これにより試合を完全に自分たちのものにした山雅が、試合終了直前に1点こそ返されたが、ほぼ完勝で天皇杯出場権を得ることとなった。シーズン当初は全くかみ合わなかったチーム。6月8日の信州ダービーでもスコアレスドローであったが、もし「判定」があれば大差で負けのジャッジをくだされたであろう、この試合。だが、北信越で4位が確定してしまってから、皮肉にもこのチームは本当のポテンシャルを見せることとなる。

 この日見せたパフォーマンスがシーズン当初から見せていれば、優勝すら出来たであろう。しかし昨年のことを思い出して欲しい。北信越で優勝を果たし、地域決勝の一次ラウンドが「ホーム松本」という絶対有利の中で、「敗者復活」から勝ち抜いてきたMi-oびわこKusatsuに敗れた。Mi-oもバンディオンセに勝てない状況の中で、絶対絶命の中からチーム力をつけていくことで、一気にJFL昇格を勝ち取ったのである。

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 正直、この決勝の山雅は去年のMi-oがだぶるようだった。いくら9月7日に焦点を置いていたパルセイロとはいえ、この日は完敗と言える内容だった。この次はベスト布陣で挑むとは言え、今の山雅はそう簡単に勝てる相手ではない。JSCが負け、もしくは引き分けでも優勝となるが、他力本願での優勝では地域決勝での活躍は正直望めない。

 ここに来て一気に開花した山雅、最後の最後まで苦難するパルセイロ。運命の最終戦は果たしてどうなるのだろうか?不安でもあり、楽しみでもある。泣いても笑っても残された試合はあと一つ。さあ、決戦の地である南長野へ…

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