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2008年8月12日 (火)

JFL後期7節 流通経済大学vsカターレ富山

ちょっとインターハイレポはお休みで
JFLのお話ということで
JFL後期7節 8月10日(たつのこフィールド)
流通経済大学 1-0 カターレ富山

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ご存じの方もいらっしゃいますと思いますが
7月12日に発売されましたJ'sサッカー Vol.17で
一旦休刊となりましたが、年末に季刊誌として出るとのこと(らしい)

まあ、そんなこともありまして、JFLの方も取材を続けておりまして
日曜日は竜ヶ崎に流通経済大学のホームゲームへ行ってきました。
で、流経と相対するのは、今季からYKK APとアローズ北陸が合併して
Jリーグ入りを目指すこととなったカターレ富山なんですが
実は今季カターレ富山を見る機会が一度もなく、
この日が「噂のカターレ」の試合を始めて見ることになりました。

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でも正直なところ、この日は流通経済大学の方に注目していました。
関東大学リーグ前期が終了しており、トップチームの選手も
JFLチームに合流するということもあったので、
J準会員のカターレとはいえ簡単に勝てるわけはないな…と

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 さて、メンバー表を見ると加藤広樹、宮崎智彦、三門雄大、楠瀬章仁といった関東大学リーグでもレギュラーをはる選手も加わっており、トップ+JFLの合同チームとしてJ準会員チームに挑んできた。そして中野監督は、これまで採用してきたボックス型中盤の4-4-2の応用である、2バックの攻撃的システムを敢えてカターレ相手に用意してきた。

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 しかし、相手は今季Jリーグ入りを目指すチームであり、2バックシステムはやはり厳しく、結局のところ4バックの形を取らざる得ない状況となってしまう。カターレのボランチ、16番の景山が厳しいチェックと早いボールのチラシで攻守にわたって大きな活躍を見せる。競り合ったボールのセカンドを、ことごとく景山に奪われ、流経はまったくといっていいほど形を作れない。

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 試合を圧倒的に有利に進めながらも流経のセンターバックコンビである、加藤広樹と比嘉祐介が素晴らしい活躍を見せ、カターレ攻撃陣の猛攻を紙一重のところで食い止める。192cmと恵まれた体を持つ加藤に対して、1年生の比嘉はなんと168cm。流経柏で全国優勝を経験したときには、攻撃的左サイドバックとして力を発揮したが、大学に入ると中野監督も、大平ヘッドコーチも高い身体能力に、抜群のカバーリングに可能性を感じて、彼をセンターバックにコンバート。そして、そのポジションをソツなくこなしてしまうところはさすがである。

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 苦戦しながらも前半をスコアレスで終えた流経。ハーフタイム時の控え室では監督、コーチから「相手の早い出だしに対してこちらも早く仕掛ける、チャレンジすること」と指示が出された。さらに監督が「前半はセルフジャッジでプレーを止めることがあったが、笛が鳴らない限りプレーオンなので、必ずプレーを止めないこと」と強い口調で語り、「おまえたち、プロになりたいんだろ?だったら世界標準のジャッジとプレーを思い出してやろう」という言葉で選手を送り出した。

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 後半に入っても基本的にカターレペースは変わらなかったが、前半よりも効果的な攻撃が流経に生まれだしてくる。自主的に選手がポジションどりを工夫することで、カターレに対して対応しだしてきたのである。だが、カターレにとってもこの試合は絶対に負けられない試合だった。前日の試合で横河武蔵野が栃木SCに勝利したため、カターレは勝たなければ5位に転落してしまう。準会員チームとしては、最終順位ではなくとも、4位と5位というたった一つの順位差だが、メンタル的な部分で大きな違いとなっていたので。

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 流経も前半に比べてよくなったが、カターレは「何が何でも勝つ」という意識の下、2トップの長谷川、石田に中盤の4人全員が波状攻撃をしかけ、何とも決定機を迎える。だが、この日はゴールが激しく遠く、どうしても得点を奪うことは出来ない。このままドローか? と思われた86分。流経がゴール前でFKのチャンスを得る、キッカーの宮崎が左足から繰り出した一撃は、見事な放物線を描いてカターレゴールに吸い込まれていった。あれだけ攻めたてていたカターレが、たった一発のFKの前に敗れ去ってしまった。

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 決してカターレの試合運びが悪かった訳ではない。フィニッシュまでの組み立ては見事であり、あとは決定力と運だけだったかもしれない。確かにこの日、カターレは敗れてしまったが、自分たちがやってきたサッカーはまちがってはいないので、自身を持って続けて欲しいと感じた。楚輪監督もシーズン当初から「優勝」とは一度も発言してはいない。あくまでも最終的に「4位以内」が目標と言ってきた。残り10試合となったが、現在4位の横河武蔵野との勝ち点差はわずか「1」。焦らずにじっくりと自分たちのサッカーができれば、おのずとカターレは4位以内に入るであろうという内容は、この日の試合の中で十分に見せてくれたと言えるだろう。

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 さて、この日の流経は総括すると、「苦しい試合だった」ということになるだろう。だが、苦しい中でも守備陣が安定した力を発揮して、最後の粘りに繋がったと考えられる。また、トップ+JFLという初めてに近いメンバー構成で戦いながらも、チームとしてまとまって試合に入ることができ、さらには自分たちの判断でポジション修正ができるといった点には、選手個々のレベルの高さが窺い知れる。今年のJFLチームの主力に躍り出いる、流経柏出身の1年生たちが見せるポテンシャルの高さは、今後の流経の躍進を多いに期待させるものだった。

 最後にこの試合で非常に残念だったことがあるのだが、それはレフリーのジャッジである。両チームの監督やコーチからも不満の声が上がっていたが、観客席からもレフリングに対してのヤジが飛んでいた。主審は途中までよかったが、スタンド側のラインズマンのありえない態度が、主審の冷静さを欠くことに成ってしまったかもしれない。目の前で繰り広げられていたはずのプレーなのに、どちらのスローインがジャッジ出来ない副審。私も目の前で見ていたのだが、その副審、実はプレーをちゃんと見ていなかった。1回だけならまだ許せるが、コーナーキックの判定を含み、4回も見落としをして、さらには最終ラインに追いついていないという、かなりアリエナイ副審さん。

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 まあ、長くなってしまいましたが、日本の3部でもおもしろい試合はたくさんあるので、ぜひ、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
 この日のカターレのように、Jを目指すチームもあれば、流経のように「Jを目指す選手を生み出したい」チームもあり、JFLというのはいろいろな立場のチーム同士の試合が見られる、非常に見応えのあるりーぐだと思いますよ。試合後にはやはり両監督から愚痴が飛び出しましたが、選手は世界基準を目指して成長しているのに、レフリングは世界基準とはほど遠いレベル。そして、選手 の成長と審判の成長のベクトルの違いを大いに感じさせてしまった試合でもありました。世界基準ではなかく、「オレ様基準」と言って方がいい感じ。よく、 J1で「誤審だ!」とかよく言われますが、JFLや地域リーグはもっと酷いです。今、日本サッカー協会は将来的に、日本のリーグを秋春制にしたいなんて 言っていますが、そんなことを決めることよりも、レフリングの質を高めることの方がよっぽど先決だと思いますが、犬飼新会長氏はどう思っているのでしょう かね…。

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