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2008年8月14日 (木)

インターハイ3回戦・埼玉栄vs作陽高校

NACK5スタジアム
埼玉栄(埼玉第二)0-1 作陽高校(岡山)

◆試合をコントロールすることの難しさ
 初戦を6-0と大勝した地元・埼玉栄に対するのは、全国大会でも強豪と知られる作陽高校であった。栄とは対照的に初戦は厳しい戦いとなったが、粘り強く勝ち抜くところはさすが強豪校といえるだろう。基本的に両者とも攻撃的な姿勢を全面に出すことから、積極的な試合を予想された試合だが、予想とは違う展開に進むのだった。

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 ともに4-2-3-1システムで、ポゼッションを高めて試合を進めるチームだが、試合開始から作陽の1トップ辻本がポストとなり、2列目の6番佐藤、11番村上、14番西田が次々とゴール前に顔を出す。さらにボランチの10番亀井、16番原田が素早いチェックで、栄にセカンドボールをまったく渡させない。完全に作陽にペースを握られてしまって、手も足も出せない栄。攻める作陽、守る栄という展開の中、栄の4バックが懸命のディフェンスをみせて、フィニッシュまでには行かさせない。

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 圧倒的なボールキープ率だがシュート数だけを見ると、前半は作陽5本、栄3本と大きな差はなかった。ゲームの組み立てとしては高いレベルを見せつける作陽だが、フィニッシュの正確性は欠いてしまっていた。正直なところ、前半の早い時間帯で1点作陽に入っていたら、バタバタと作陽が得点を奪っていたかも知れない。だが栄守備陣がなんとか踏ん張り、劣勢の中でも無失点に抑えていると、栄にとって試合の流れを左右する大きなシーンが巡ってくる。前半ロスタイムにカウンターのピンチになった作陽。このピンチにDFの木下が後ろから相手を倒してしまい、一発退場。このFKのピンチこそなんとか逃れることに成功して前半を折り返したが、後半は一人少ない状況の中で戦うこととなってしまう。

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 センターバックの一人を欠いてしまった作陽は、後半は4-4-1のシステムに変更して戦うこととなる。試合の流れは前半とはまるで逆の、圧倒的に攻める栄に、守ってカウンターの作陽という戦いとなる。だが不思議なもので、前半は圧倒的なポゼッションを誇りながらも無得点だった作陽が、人数が減ったことにより手数をかけず、素早い攻撃を仕掛けることとなる。そして55分、栄にとって一番ケアしなければいけない形である、素早いカウンターを受けてしまい、痛恨の失点を喫してしまう。

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 ここから栄は次々と攻撃の選手を投入し、システムうんぬんではない4トップ?といっていいような、極端な攻撃的システムに打って出る。9番ゴンザレス、10番佐瀬が次々とチャンスを作り出すが、作陽は必死のディフェンスで応戦する。最後のラストプレーかと思われたロスタイムでのFKのチャンスでは、同点ゴール?と思われたシーンも飛び出したが、無情にもオフサイドの判定でノーゴール(少し厳しい判定だったかも知れない…)

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 後半のシュート数は栄6、作陽が1。たった1回のチャンスをものの見事に決めた作陽が苦しみながらも勝利してベスト8進出を決めたこのゲーム。前半、後半で全く違う試合展開となり、それぞれのカラーを見ることが出来た試合だが、「ゲームをコントロールする」という部分で、栄にはまだチームとしての歴史、経験が足りないことを感じさせるゲームだった。作陽は1人減れば、減った戦い方を実戦することが出来た。しかし栄は1人すくない相手に対して、効果的な「引き出し(攻め方)」があまりにも乏しかった。

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 魅力的な攻撃力を魅せてくれた栄だが、勝負に「勝つ」にはまだ青かったような感じである。だが、この日のような、ある意味屈辱的な敗戦は、絶対に秋以降に向けて大きな経験になることだろう。今大会は開催県でもあり、出場枠が「3」あったが、冬の選手権は「1」しかない。そんな狭き門を勝ち抜くためにも、この大会から得たもの、出来なかったことをよく分析してリスタートを切ってもらいたい。

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