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2008年8月17日 (日)

いざ、信州ダービー3連戦

 昨日、テクノポート福井で行われた第44回全国社会人サッカー選手権・北信越大会の準決勝で、AC長野パルセイロがサウルコス福井を1-0、松本山雅がCUPS聖籠に5-1とそれぞれ勝利して、本大会出場を決定した。これにより、すでに北信越リーグで優勝の望みが絶たれていた松本山雅は、全国地域リーグ決勝大会に出場するための最後の望みである全国社会人サッカー大会へ出場権を無事に獲得した。また、現時点で北信越リーグの首位に立つパルセイロだが、順位は最終節終了まで確定しないので、「保険」として全社出場枠を獲得したことは素直に喜べることだろう。

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 さて、本題に入る前に群雄割拠と言われる北信越リーグを簡単におさらい。昨シーズン優勝を飾った松本山雅に、そのライバルであるAC長野パルセイロ、そしてこの2チームに続きJリーグ入りを目指すツエーゲン金沢。さらにアルビレックス新潟の下部組織であり、JFL昇格を目指し、第二のジェフ・リザーブスを目指すジャパンサッカーカレッジ(以下JSC)。これら「4強」以外にも、福井からJリーグを目指すサウルコス福井など、地域リーグとしてはもっとも「上」を目指すチームの多いリーグとして知られている。
 だがここ数年、北信越覇者は全国地域リーグ決勝大会で一次リーグの壁を突破できず、2001年以降は「1枠」時代が続いてしまっている。よって、他地域とのレベル差はともかく、リーグを勝ち抜くことの大変さは、全国でも一二を争うリーグとなり、悪い表現であるが「無駄に熱いリーグ」という、ありがたくないキャッチフレーズまでつけられてしまった。

 そんな中で、今年のリーグは9月7日の最終節を残すのみとなっているが、優勝はパルセイロとJSCの2チームだけに絞られている。こうなると、パルセイロとJSC以外は全国社会人サッカー選手権に望みを託すほかない。ちなみにJSCは今回の全社が新潟で開催されることから、開催地枠での出場がすでに決定している。山雅とツエーゲンにとっては、何が何でも出場権を得なければいけない大会であったのだ。

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 そして山雅はこの大会で決勝進出(※北信越からの出場枠は3)を決め、見事に望みを繋ぐことに成功した。しかしツエーゲンは、2週間前に敗れたパルセイロにまたも同じスコア(1-2)で敗れ、今年もJFL昇格の夢は閉ざされてしまった。戦術の問題、コンディションの問題などいろいろ原因はあったと思う。だが最後は「気持ち」の問題であり、「勝ちたい」という気持ちがパルセイロの選手の方が勝っていたと言わざる得ない。
 余談になるが、ツエーゲン金沢の年間予算(運営資金)は、約1億円に近いと言われている。この金額は地域リーグとしては破格の額であり、この予算を投入しても昇格に失敗してしまうと、余計なお世話かも知れないが、チームのこの先をつい心配してしまう。まだリーグ最終節と天皇杯が残されているものの、最大の目標である地域決勝出場が実現出来なくなった今、ツエーゲンがどこまでモチベーションを持ち直せるのか楽しみである。応援してくれるサポーターの為にも、最終節は無様な試合は絶対に見せられないし、勝利を捧げる義務があるだろう。

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 前置きが長くなってしまった、土曜日の結果を受けて全国社会人サッカー選手権・北信越大会の決勝のカードが、松本山雅vsAC長野パルセイロに決まった。ご存じのとおり「信州ダービー」の実現となるのだが、実はこのカード、8月31日の天皇杯・長野県予選決勝でも対戦が決定しており、さらにその翌週である9月7日にリーグ戦・最終節が組まれているのだ。なんと3戦連続で「信州ダービー」が実現する、運命のいたずらとも言える組み合わせ。
 だが、本日の決勝戦は両者すでに全社出場権を得ているので、控え組を使った調整試合的なものになるだろう。だがこの控え組同士の試合と言ってもでも、高いレベルを保てないようでは全社も地域決勝も勝ち抜けない。よって、チームの総合力を高めるまたとない絶好の試合であるので、両者ともしっかりとビジョンをもって挑んでもらいたい。そしてこの両者の戦いは8/31と9/7の連戦が、本当の意味での「死闘」となるだろう。

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 特に9月7日の北信越最終節はパルセイロにとって、優勝のかかった大一番。勝てば文句なく優勝。引き分け、負けの場合はツエーゲンvsJSCの結果に優勝の行方がゆだねられる。ホーム(南長野)でまだ山雅に一度も勝っていないパルセイロ。ホームで迎える最終節は、ライバルを破って優勝という最高のシチュエーションで迎えたいところだが、山雅にとってはライバルの優勝を目の前にすることは、最大の屈辱。すでに優勝の望みはなくリーグ戦は本来消化試合であるが、この試合だけはプライドを賭けた一戦であり、絶対に負けたくない思いで南長野に乗り込んでくるはず。

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 互いにチームの「引き出し」を増やして勝利したい「福井決戦」、対Jリーグへの挑戦権を賭けた戦いとなる「アルウィン決戦」、King of 信州の座と優勝とプライドを賭けた戦いとなる「南長野決戦」。例年以上の緊張感を保ちながら、スリリングな3連戦に突入する「松本」と「長野」。さすがに福井には行けませんが、アルウィン&南長野決戦にはぜひ足を運ぼうと思っております。さらにですが、全社の決勝で「今年5度目」となる対戦が実現すれば、最高なんだけれど…と思ってしまう自分もいたりします(笑)

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 で、ここ数試合の山雅ですが、シーズン序盤のような迷いながらの姿は消えたと感じます。だからこそ最終節の信州ダービーは、緊張感のある素晴らしい戦いになるだろうと思っている。これまで何度も信州ダービーを見てきて、こんな素晴らしい対決は、地域リーグで実現するのはもったいない! と思ってきた。
 「北と南」と言い合うほど、対立する両者だがこのダービーが盛り上がり、さらに両者のレベルが急激にあがったのは、刺激しあえる最大のライバルが目の前にいたからである。だからこそ、この戦いはJFL、Jリーグで早くみたいものであり、共に上のカテゴリーに進んで欲しいと切に願ってしまうのだ。
 日本では「さいたまダービー」や「静岡ダービー」などいくつも熱いダービーが存在しているが、この信州ダービーは絶対にこれらのダービーに引けを取らないものに成長すると信じている。そしてその可能性は絶対に秘めている。かつて山雅を率いた辛島氏は「長野に2チームあるのは厳しいのでは?」というニュアンスのコメントを残したが、私はそうは思わないと思う。この両チームが存在し合って、はじめて大きなチームに成長していくと思っている。
 
 ライバル無くして成長はない。私はこの両チームが早く上のカテゴリーに進んで、さらに発展した信州ダービーを見せてくれることを楽しみに待っている。

さあ、楽しみな3連戦のスタートはまもなくです…

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