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2008年8月 9日 (土)

インターハイ2回戦・鹿児島城西vs羽黒高校

レッズランド・第一グラウンド
鹿児島城西(鹿児島)3-2 羽黒高校(山形)

◆見せつけた高いポテンシャル
 これまで鹿児島のサッカーといえば「鹿実」を思い浮かべることが多かった。事実、平成となってからは国見、東福岡、市立船橋と並び立つ名門として時代をリードしてきた学校である。だが今年は、そんな名門すら凌駕するチームが現れた。鹿児島城西高校である。U-18日本代表にも選ばれたエース、大迫勇也を擁して九州プリンスリーグを圧巻の成績で優勝して今大会に挑んできた。

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※写真1:城西に驚異を与えた羽黒のサイドアタッカー・小泉

 2回戦からの登場となった鹿児島城西。初戦の相手は1回戦で松山工を下した山形県の羽黒高校である。羽黒高校と言えば、近年はブラジル人留学生を迎え、急激にレベルアップを果たしてきた。初戦を勝ち抜き、大会前から「この試合」に照準を合わせてきた羽黒に対して、城西は初戦。さらには試合間隔が10日ほど空いており、小久保監督も試合の入り方を心配していたのであった。

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※写真2:期待された留学生のパウロだが、この日は厳しいマークの中で沈黙

 さて試合だが、羽黒は城西対策なのか初戦とは異なる4-5-1の形で挑んできた。左サイドの小泉を中心に、スペースを有効に使った攻撃でチャンスを生み出す。だが優勝候補と呼ばれるだけあって、城西の守備はさすがに強固である。粘り強く相手の攻撃を跳ね返すと、試合の流れを徐々に引き戻す。そして10分に訪れたセットプレーのチャンスを見事に活かして、先制点を奪って見せた。

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※写真3:羽黒のエースナンバーを背負う今野。起死回生の同点弾を決めて見せた

 しかし先制点こそ奪ったが、プリンスリーグで見せた全体の連動から生まれる、流れるような攻撃は影を潜めていた。芝生の状態が良くないことも影響しただろう。だがそれにしても、動きにいつものキレがなかった。それでも試合は有利進めていた城西だが、前半ロスタイムのワンチャンスを見事に決められて、リードを保てないままハーフタイムを迎えた。

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※写真4:本調子ではないと語るも、2ゴールを決め才能の片鱗を見せた大迫

 監督が不安視していた部分がまさに的中したのであった。試合勘が戻ってはおらず、大会初戦ということもあり固さからか普段の動きを披露できない選手たち。後半に入っても動きはよくならず、38分についに逆転弾を浴びてしまう。しかし、この失点で目が覚さめたのか、後半から出場した平原慎也の突破から何度もチャンスを作り出す。エース大迫もついに爆発して同点、逆転弾を一気に決めて苦しみながらも大事な初戦をものにするのだった。

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※写真5:後半から出場し、停滞していたチームに躍動感を与えた

 試合後の大迫は今日の出来を「100点満点中10点」と自らとチームの出来を酷評した。決して大迫の出来が悪かった訳ではないが、こうもはっきりと「ダメだった」と言い切った。しかし、自分たちが積み重ねてきた確かな努力があるからこそ、この発言に繋がった。だからこそ、この先の個人として、チームとしての爆発をもっと期待したい。

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※写真6:もう一人の「大迫」である大迫希。サイド攻撃の中心として活躍

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