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2008年8月 8日 (金)

インターハイ1回戦・麻布大渕野辺vs高川学園

先日の4日、雷雨のため決勝戦が中止となり
両校優勝(市船、流経大柏)となったインターハイ埼玉大会。

ちょっと日にちが過ぎてしまって、今更?って感じですが
1回戦から振り返ってみようと思います。

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しらこばと運動公園競技場
麻布大渕野辺(神奈川)0-0(PK4-2)高川学園(山口)

◆名将の去った名門校が進むべき道
 冬の選手権ベスト4に進出した2チームがいきなり顔を見せることとなった大会初日。越谷のしらこばと競技場の第一試合には、山口県の高川学園が登場。多々良学園時代から引き継ぐ「オレンジ色」のユニフォームで登場した高川学園だが、ベンチには長年同校を率いてきた白井三津雄氏の姿は無かった。実は今年の6月をもって、自身の体調面の問題から監督を辞任していたのである。選手にとっても、後を引き継いだ渡邉監督にとっても口にこそ出さないが、精神的支柱を失った中で迎える大会初戦に対して、少なからず不安を胸に隠していた。

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※写真1:渕野辺7番森くん(右)

 チームには国立のピッチを踏んだ選手も残っており、観衆の大半は高川学園有利を予想していた。実は私自身もそう思っていた。しかし高校生年代の戦いは本当にやってみるまでわからないもの。いざフタをあけてみると、渕野辺の積極的な攻撃の前に、高川学園は苦戦を強いられていた。渕野辺の6番平澤、7番森、10番廣川が構成する中盤の選手が、次々とドリブルとショートパスを多用してバイタルエリアに進入。完全に中盤でのポゼッションを優位に進めた渕野辺のペースで試合が進み、防戦が続く高川学園。

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※写真2:相手DFと競り合う渕野辺10番の廣川くん

 なんとか前半をスコアレスで押さえた高川が、後半はどう反撃にでるか注目した。やはり相手の攻撃の起点となるボランチをケアすることで、前半のような危ない場面が少なくなる。しかし、攻撃に関しては狙いであった両サイドの裏を使った攻撃は最後まで出来なかった。一進一退の攻防が続く中、高川はセンターバックのキャプテン高間を残り5分、最前線にあげてパワープレー勝負に出る。だが、ここでもフィニッシュの正確性に欠け、スコアレスのままPK戦に突入し、高川学園は無念の1回戦負けとなってしまった。

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※写真3:国立のピッチにも立った原田。ゴールを決めることは出来なかった

 白井監督の後を引き継いだ渡邉監督の全国デビューは、黒星で終わってしまった。しかし、かつての名将も強豪校に育てるまでには20年以上の月日を費やした。そんな名将の後を引き継いだ渡邉監督は、「やはり70分という時間は難しいし、1年を通して見たときに今はまだ半分の時期なので、いい経験が出来たし、現状では全国で戦えないということがわかりました」と語ってくれた。そして渡邉監督は、選手を攻めるよりも選手の力を120%まで発揮させてあげることが出来なかった、自分の力不足に不満を示したのだった。選手も発展途上ならば、自分もまだまだ発展途上であり、全国大会の厳しさを改めて感じることとなったこの試合。最後は選手に「ありがとう」という言葉をかけて会場を後にした渡邉監督。次の冬の選手権には選手も監督も成長した姿を絶対に見せてくれるだろう。

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※写真4:全員の挨拶で終わった高川だが、冬にはまた勇姿を見せてくれだろう

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